「手首より少し上の、親指側が痛い」「手首を動かすと、ギシギシ・キュッキュッと音がする感じがある」。このような症状は、インターセクション症候群(交差症候群)かもしれません。
館林市の本沢整骨院の柔道整復師が、インターセクション症候群の原因と症状、ドケルバン病(手首の腱鞘炎)との違い、放置するとどうなるか、サポーターやテーピング・ストレッチなどの治し方を解説します。
- インターセクション症候群とは何か、どこが痛むのか
- セルフチェックと、ドケルバン病・腱鞘炎との見分け方
- 放置するとどうなるか、治るまでの期間の目安
- 安静・サポーター・テーピング・ストレッチなどの治し方
インターセクション症候群とは
前腕(ひじから手首まで)の親指側の背中側では、親指を動かす2本の腱と、手首を反らす2本の腱が、手首から指4本分ほど上の場所で交差しています。手首や親指を使う動作をくり返すと、この交差しているところで腱どうしがこすれて炎症が起こり、痛みやはれが出ます。これがインターセクション症候群です。

インターセクション症候群のセルフチェック
当てはまるものが多いほど、インターセクション症候群の可能性があります。
- 手首から指4本分ほど上の、前腕の親指側が痛い・はれている
- 手首を反らす、親指を広げる動きで痛む
- 痛む場所に指を当てて手首を動かすと、ギシギシとこすれる感じがある
- 雑巾しぼり、フライパンを持つ、抱っこ、ラケットやバットを振るなどで痛む
- 最近、手首をよく使う作業や練習が増えた
起こる原因
- 手首のくり返し動作手首を反らす・曲げる、親指を動かす動作をくり返すことで、交差部分の腱どうしがこすれます
- スポーツボートのオールこぎ、テニスや剣道、ウエイトトレーニング、乗馬、スキーのストックなどで起こりやすくなります
- 家事・育児・仕事雑巾しぼり、草むしり、重い鍋を持つ、赤ちゃんの抱っこ、長時間のパソコンやスマホ操作なども原因になります
- 急な使いすぎ引っ越しや大掃除、シーズンはじめの練習など、急に手首を使う量が増えたときに発症しやすくなります
ドケルバン病・腱鞘炎との違い
手首の親指側の痛みには、よく似たものがあります。痛む場所の高さが見分けるポイントです。
| 病気 | 痛む場所・特徴 |
|---|---|
| インターセクション 症候群 |
手首から指4本分ほど上の、前腕の親指側。こすれるような感じや音がすることがある |
| ドケルバン病 | 手首の親指側の付け根(手首のしわのあたり)。親指を握り込んで手首を小指側に曲げると強く痛む(腱鞘炎の記事はこちら) |
| テニス肘 | 肘の外側。物をつかむ、持ち上げるときに肘の外側が痛む(くわしくはこちら) |
転んで手をついたあとから痛む、手首が大きくはれて動かせない、指がしびれる・力が入らない、赤くはれて熱がある、安静にしていても強く痛むといった場合は、骨折やほかの病気の可能性もあるため、早めに整形外科を受診してください。
痛む場所と手首・親指の動きを確かめ、手首の負担を減らす固定やテーピング、ストレッチをご提案します。平日は21時まで(19時以降は完全予約制)、仕事帰りにも通えます。
放置するとどうなる?治るまでの期間
インターセクション症候群は、早い段階で手首を休めれば、比較的よくなりやすい障害です。一方で、痛みをがまんして使い続けると、炎症が長引いて治りにくくなります。
| 程度 | 回復の目安 |
|---|---|
| 軽い | 手首を休めて、2〜4週間ほど |
| 中くらい | 固定やケアを続けて、1〜3か月ほど |
| 重い・ 長引いている |
3〜6か月以上かかることもあります |
※あくまで目安です。手首を使う量や、ケアの始め方によって変わります。
インターセクション症候群の治し方
休める手首を使う動作を減らす
痛みが出る動作(雑巾しぼり、重い物を持つ、練習での同じ動き)を、できるだけ控えます。いちばん大切なのは、交差部分を休ませることです。
冷やすはれ・熱っぽさがあるとき
痛み始めではれや熱っぽさがある時期は、1回15〜20分ほど冷やします。冷やしすぎに注意しましょう。
支えるサポーター・テーピング
手首の動きを少しおさえるサポーターやテーピングで、腱がこすれるのを減らします。きつく締めすぎず、指先の色やしびれに注意しましょう。
ゆるめる前腕のストレッチ
痛みが落ち着いてきたら、腕を前に伸ばし、反対の手で手の甲をゆっくり手前に引いて、前腕の外側を伸ばします。1回15〜30秒、痛みのない範囲で行います。

※痛みが強い時期のストレッチは控えましょう。なかなかよくならない場合は、整形外科で注射などの治療がすすめられることもあります。
本沢整骨院でのインターセクション症候群の施術
よくある質問
Q.インターセクション症候群は放置しても治りますか?
A.軽い場合は、手首を休めることで自然に落ち着くこともあります。ただし、痛みがあるまま使い続けると、炎症が長引いて治りにくくなります。2週間ほど休めてもよくならない場合はご相談ください。
Q.サポーターは使ったほうがいいですか?
A.手首の動きを少しおさえるサポーターは、腱がこすれるのを減らす助けになります。ただし、ずっと固定していると手首が硬くなることもあるため、使い方や時間は状態に合わせて調整しましょう。
Q.ドケルバン病とどう違うのですか?
A.どちらも手首の親指側が痛みますが、ドケルバン病は手首の付け根、インターセクション症候群はそれより指4本分ほど上の前腕が痛むのが違いです。治し方も似ていますが、まずは痛む場所を確かめることが大切です。
Q.スポーツや家事は休んだほうがいいですか?
A.痛みが出る動作は、できるだけ減らしましょう。完全に休めない場合は、テーピングやサポーターを使い、動作の回数や時間を減らす工夫をします。
Q.健康保険は使えますか?
A.痛みの状態や原因によって、健康保険が使える場合と自費になる場合があります。くわしくはご来院時にご説明します。料金は施術メニュー・料金をご覧ください。
インターセクション症候群は、早めに手首を休めてケアを始めるほど、早く治りやすい障害です。お気軽にご相談ください。
関連ページ
監修:院長 本澤博文(柔道整復師)

