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肩こりと頭痛の関係【緊張型頭痛】

緊張型頭痛と首こり・肩こりの関係

「夕方になると頭全体が締めつけられるように重い」「肩や首がガチガチのときに限って頭が痛む」。館林の当院にも、こうしたご相談は毎月のように寄せられます。

頭が痛いと不安になりますが、日本人にもっとも多いタイプの頭痛は緊張型頭痛で、日本神経学会のガイドラインでも有病率は20〜30%とされています。5人に1人前後という計算です。そしてこのタイプは、首や肩のこりと深く関係していることが知られています。

この記事では、緊張型頭痛と首こり・肩こりがどうつながっているのか、片頭痛とはどこが違うのか、自宅で何ができて、どんなときに病院へ行くべきなのかを整理してお伝えします。

緊張型頭痛とはどんな頭痛か

緊張型頭痛は、国際的な頭痛の分類(ICHD-3)で定義されている「一次性頭痛」のひとつです。特徴は次のようなものです。

  1. ズキンズキンと脈打つのではなく、締めつけられる・圧迫されるような痛み
  2. 頭の両側が痛むことが多い
  3. 痛みの強さは軽度〜中等度で、仕事や家事は何とか続けられることが多い
  4. 階段の昇り降りなど、日常的な動作で悪化しない
  5. 吐き気を伴うことは基本的にない
  6. 首すじや肩、後頭部のこり・張りを同時に感じる人が多い

数十分で治まることもあれば、数日間ダラダラと続くこともあります。月に15日以上、3か月を超えて続く場合は「慢性緊張型頭痛」と呼ばれ、この段階になると生活の質への影響がかなり大きくなります。

首こり・肩こりが頭痛につながる仕組み

「首や肩がこると、なぜ頭が痛くなるのか」。ここには、いくつかの説明がつきます。

1. 後頭部の筋肉と神経が隣り合っている

頭のうしろ側の感覚は、大後頭神経という神経が担当しています。この神経は、首のうしろにある小さな筋肉(後頭下筋群)や僧帽筋のあいだを通り抜けて、頭皮へ向かいます。

デスクワークやスマホで頭が前に出た姿勢が続くと、この通り道の筋肉が持続的に緊張します。すると神経が刺激を受けやすくなり、「首のこり」として感じるはずの信号が、後頭部から頭頂部にかけての痛みとして自覚されることがあるのです。

2. 首からの信号と頭からの信号が、同じ場所で合流する

首の上のほう(上位頸椎)から入ってくる感覚神経と、顔や頭の感覚を担う三叉神経は、脳へ向かう途中の脳幹で合流します。この合流地点があるために、脳は「首から来た刺激」と「頭から来た刺激」を厳密には区別しきれません。

結果として、首の問題が頭の痛みとして誤って認識されることが起こります。首こりと頭痛がセットで現れやすいのは、この解剖学的な事情が背景にあります。

3. 痛みに敏感な状態が定着してしまう

こりと頭痛を長く繰り返していると、痛みを伝える神経系そのものが過敏になっていきます(中枢性感作)。すると、以前なら気にならなかった程度の筋肉の張りでも頭痛のスイッチが入るようになり、頭痛の頻度が上がっていきます。

慢性緊張型頭痛の方が「最近、些細なことで頭が痛くなる」と話されるのは、気のせいではありません。早い段階で対処したほうがよいのは、この悪循環に入り込む前に手を打てるからです。

こりを生む生活習慣

実際にお話を伺うと、次のような要因が重なっている方がほとんどです。

・パソコン・スマホで、頭が前に出た姿勢が長時間続く
・長距離の運転(同じ姿勢+振動+緊張)
・合わない枕、うつ伏せ寝
・眼精疲労、度の合わない眼鏡やコンタクト
・歯の食いしばり、噛みしめ癖
・精神的なストレス、睡眠不足
・冷房や冬場の冷えによる首肩の血流低下

姿勢と首の負荷の図

うつむく角度が大きくなるほど、首の筋肉が支える重さは増えていきます(研究に基づく目安)

片頭痛との見分け方

対処法が変わってくるため、この2つの区別は重要です。目安を整理します。

痛む場所

緊張型頭痛:頭全体・両側・後頭部
片頭痛:片側が多い(両側のことも)

痛み方

緊張型頭痛:締めつけられる、重い
片頭痛:ズキンズキンと脈打つ

強さ

緊張型頭痛:軽度〜中等度
片頭痛:中等度〜重度、動けないことも

体を動かすと

緊張型頭痛:変わらない/楽になることも
片頭痛:悪化する

吐き気

緊張型頭痛:ほとんどない
片頭痛:伴いやすい

光・音

緊張型頭痛:あまり気にならない
片頭痛:つらく感じる

入浴・温め

緊張型頭痛:楽になることが多い
片頭痛:悪化することがある

頭痛の見分け方図

締めつけられるのか、脈打つのか。温めて楽になるかどうかも手がかりになります。

注意していただきたいのは、両方を併せ持つ方が珍しくないという点です。「普段は締めつけられる頭痛だが、月に1〜2回は寝込むほどズキズキする」というケースでは、片頭痛が隠れている可能性があります。この場合は自己判断せず、まず医療機関で診断を受けることをおすすめします。

こんな頭痛は、すぐに医療機関へ

頭痛の大半は命に関わるものではありませんが、なかには緊急の対応が必要なものがあります。以下に当てはまる場合は、整骨院ではなくすぐに医療機関(脳神経外科・神経内科)を受診してください。救急要請をためらう必要はありません。

・これまで経験したことがないほど突然、激しく始まった頭痛
・日に日に痛みが強くなっていく
・手足のしびれや麻痺、ろれつが回らない、物が二重に見える
・発熱や首が硬くて前に曲げられない症状を伴う
・意識がもうろうとする、けいれん
・頭を打ったあとに始まった頭痛
・50歳を過ぎてから初めて起きたタイプの頭痛

当院でも、問診の段階でこうした所見が疑われる場合は、施術を行わず医療機関の受診をご案内しています。

自宅でできるセルフケア

肩こり自宅で出来る体操

強く押す必要はありません。痛みが出る手前で止めるのが原則です

温める

緊張型頭痛では、蒸しタオルや入浴で首肩を温めると楽になることが多くあります。蒸しタオルなら、首のうしろから肩にかけて10分ほど。ただし片頭痛の場合は温めると悪化することがあるため、痛み方をよく確認してから行ってください。

後頭下筋群のストレッチ

あごを軽く引き、後頭部の付け根を伸ばすイメージで20〜30秒キープします。強く押したり、勢いをつけて首を回したりする必要はありません。痛みが出る手前で止めるのが原則です。

肩甲骨を動かす

両肩をすくめて5秒キープ、ストンと落とす。これを5回。あるいは肘を曲げて肩を大きく後ろに回す運動を10回。デスクワークの合間、1時間に1回程度が理想です。

作業環境を整える

モニターの上端が目の高さに来るように調整するだけで、首への負担はかなり変わります。ノートパソコンならスタンドと外付けキーボードの併用を。スマホは、目線を下げるのではなく、端末のほうを持ち上げて見てください。

目と呼吸を休める

20分ごとに20秒、6メートル先を見る。深くゆっくりした呼吸を数回はさむ。地味ですが、眼精疲労と交感神経の緊張を切るという意味で、実感を得やすいケアです。

市販薬に頼りすぎない

見落とされがちですが重要な点です。頭痛薬を月に10日以上、3か月を超えて使い続けると、薬のほうが頭痛を引き起こす「薬物乱用頭痛」に移行することがあります。飲む日が増えてきたと感じたら、量を増やす前に医療機関へご相談ください。

本沢整骨院での考え方

当院に頭痛でお越しになる方には、まず問診と検査で整骨院で対応してよい状態かどうかを確認するところから始めます。前述の危険な兆候が疑われる場合は、施術より先に医療機関の受診をご案内します。

そのうえで、首や肩の筋緊張・姿勢・関節の動きが関与していると考えられる場合には、次のような視点で施術を組み立てます。

・首から肩、背中にかけての筋肉の緊張を和らげる手技
・頭が前に出た姿勢を招いている、背中・骨盤まで含めた体全体の評価
・お仕事や生活のなかで、こりを繰り返し生んでいる原因の整理
・ご自宅で続けられるセルフケアと、作業環境の具体的な提案

その場で楽になることだけを目指すのではなく、頭痛が起きにくい状態を保てるようにすることを目標にしています。感じ方や必要な回数には個人差がありますので、初回に現在の状態と見通しをご説明したうえで進めていきます。

よくある質問

Q. 頭痛で整骨院に行ってもいいのですか?

A. 首や肩のこりに関連した頭痛であれば、ご相談いただけます。ただし整骨院は診断を行う場所ではありません。原因のはっきりしない頭痛や、急に始まった強い頭痛は、まず医療機関を受診してください。

Q. 施術は痛いですか?

A. 強く押したりひねったりする必要はありません。痛みに敏感になっている方も多いため、力加減は必ず確認しながら進めます。苦手な刺激があれば遠慮なくお伝えください。

Q. 保険は使えますか?

A. 頭痛や慢性的な肩こりに対する施術は、健康保険の適用外です(急性のケガによるものは対象となる場合があります)。詳しくは初回にご説明します。

Q. どれくらいの頻度で通えばよいですか?

A. 症状の程度や生活習慣によって異なります。初回に現状をお伝えしたうえで、無理のない通院の目安をご提案します。

Q. 仕事帰りでも間に合いますか?

A. 当院は夜21時まで受付しています。館林市内はもちろん、邑楽町・板倉町・明和町・太田市方面からも通っていただいています。

まとめ

締めつけられるような頭痛と、首肩のこり。この2つが同時に起きるのには、神経と筋肉の位置関係という、はっきりした理由があります。逆に言えば、首肩の状態と姿勢に手を入れることが、頭痛への現実的なアプローチになり得るということです。

まずは温める・動かす・環境を整えるところから試してみてください。それでも頻度が減らない、あるいは薬を飲む日が増えてきたという場合は、一度ご相談ください。危険な頭痛の可能性がある場合は、責任を持って医療機関をご案内します。

本澤 博文

本澤 博文

【出身】 群馬県館林市出身 【資格】 ○柔道整復師(資格取得20年) ○テーピングトレーナー ○エマージェンシーケア等 【経歴】 東京都内の整形外科勤務 東京都内で分院長を経験 本沢整骨院を開業 太田市に分院、おおた中央接骨院を開業 【コメント】 地域の皆様に頼りにされるよう、スタッフ一人一人をまとめ上げチームとして本沢整骨院があなたの問題を解決できるお手伝いが出来るよう、励んでまいります。

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