足関節の捻挫は日常生活でよく見られる怪我の一つですが、適切な治療とリハビリが行われないと後遺症を残しやすいです。整形外科ではリハビリが提供されない場合も多く、痛みが自然に引いても、スポーツのパフォーマンスが以前のように戻らないことや、長時間歩いた後に痛みが出るなどの後遺症が生じることがあります。
本沢整骨院の捻挫治療

適切な判断
オタワアンクルルール、バッファロールールなどの判断基準に基づいた判断
内反ストレステストや前方引き出しテストなどの各種テスト
骨折の可能性がある場合は提携整形外科を紹介してレントゲン検査
上記のような対応で捻挫の状態を適切に判断しています。
適切な初期処置
PEACE処置の実施
テーピング、包帯、キャスト剤を用いて状態に合わせた適切な固定の実施
早期リハビリ
バランストレーニング、関節可動域訓練、筋機能低下防止訓練、競技復帰を見据えたリハビリテーションなど早期から段階的にリハビリを進めて、最短の日常生活や競技復帰を実現
足関節捻挫を早く治すポイント
足関節捻挫を早く、後遺症を残さず治すには怪我の発生から治癒までの期間に行うべきポイントがあります。
- 受傷後初期の処置と固定
- 早期の適切なリハビリ
- 回復期の積極的な運動療法
それでは、1つ1つ詳しく解説をしていきます。
受傷後初期の処置と固定
足関節を捻挫してしまったら、すぐに行うべき処置があります。
その処置はPEACE&LOVE処置と言われています。
このうち受傷後初期の処置は、PEACE処置となり詳細は以下の通りとなります。
P=protection(保護)
受傷後3日は痛みを感じる活動や動作を避けましょう。
スポーツやお仕事での負担も避けるように調節をした方が良いでしょう。
E=Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に極力維持しましょう。
A=Avoid AntiInflammatories(過度な抗炎症の回避)
消炎鎮痛剤の服用や湿布の使用、アイシングなどは控えましょう。
※これらは少し前まで推奨されていましたが、正常な組織修復の過程を阻害する事が指摘されており、耐えられる痛みであれば鎮痛剤などは避けた方が良いとされています。
C=Compression(圧迫)
患部を包帯やテーピングなどで適度に圧迫しましょう。
E=Education(教育)
患部の状態や怪我について正しい知識を教わり、過剰な恐怖や過剰な医療を避けることが大切です。
本沢整骨院では、このPECA&LOVE処置に基づき、適切な初期処置を行っております。
固定に関しては、テーピング、包帯固定、キャスト剤(ギプス素材)を用いた固定を症状に合わせ使い分けております。

早期の適切なリハビリ
怪我から3日を過ぎたころからリハビリをスタートします。
リハビリで行うべき項目は以下のような項目となります。
- 固有受容器の刺激
- 循環改善と滑走性維持
- 二次的な機能低下防止
それでは、1つ1つもう少し詳しく見ていきましょう。
固有受容器の刺激

捻挫で痛める足首の靭帯には、固有受容器(メカノレセプター)と呼ばれるバランス機能や協調的な動きを感知するセンサーがあります。
このセンサー機能が低下すると、捻挫を繰り返したり足首不安定性が生じてしまいます。
そうならない為には、バランスディスクなどを用いて早期から足の裏に刺激を入れておく必要があります。
循環改善と滑走性の維持

足関節を捻挫すると腫れやむくみが発生します。
すると結果的に、足首の硬さや足に走行する腱の滑走性の低下を招きます。
そのような事態を避けるためにもケガから3日目くらいから図のような足の機能を落とさなようなリハビリを行っていきます。
二次的な機能低下防止
足首の捻挫に伴い、かばった動きがある場合二次的に周囲の筋肉低下や関節機能の低下が出現してしまう事があります。
そのような事態が生じないためにも、一見足首と関係ないような部位でも鍛える体操を行っておくことが重要です。
回復期の積極的なリハビリ

程度により時期は変動しますが、2週間目以降の回復期に入ったら体重をかけた積極的なリハビリを進めていきます。
具体的には、バランストレーニングや踏み込みのトレーニング、ジャンプ動作などを行い身体の正しい機能と足首の固有受容器(バランスセンサー)を活性化させ再発予防のトレーニングを行っていきます。
捻挫対応良くある質問
Q.健康保険は適用となりますか?
はい、捻挫に対しては健康保険が適応できます。
ただし、包帯などの材料費、より濃密なリハビリをご希望の場合は別途自費料金を頂いております。
Q.スポーツ保険や傷害保険は利用できますか?
直近のお怪我で当院へ通って頂いた分の施術に関して、スポーツ保険や傷害保険の通院保障の適用となります。
Q.子供の捻挫も見てもらえますか?
はい、実績として5歳くらいから80代の方まで幅広い捻挫の対応実績がございます。
Q.整形外科に行くべきか迷っています
足が全く付けない場合は、骨折の可能性があるため整形外科に行ってもらって良いと思います。
その後、整形外科のリハビリが充分でない場合などはご相談ください。
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