交通事故
腰痛は最も罹患率が高い疾患であり、多くの方が悩んでいる疾患です。
その一方治療法は複雑で、残念ながらこれを行えば必ず腰痛が治るというものは存在しません。
本沢整骨院では、そんな腰痛に対して体系化した病態評価とそれに応じた施術を行っており、高い成績を出しています。
ここでは、本沢整骨院の施術についてお伝えします。
腰痛の分類
腰痛は、整形外科のレントゲンやMRI検査で原因を特定できる「特異的腰痛」と特定が困難な「非特異的腰痛」の2つに分類できます。
- 特異的腰痛・・・検査で原因が特定できる腰痛、ヘルニアや狭窄症、圧迫骨折など
- 非特異的腰痛・・・画像や血液検査などで原因が特定できない腰痛
当院の腰痛治療の進め方の第一歩は、この特異的腰痛に該当するかの鑑別から始まります。
非特異的腰痛の内訳
検査で原因が特定できないとされる非特異的腰痛ですが、以下の4つの病態に分けられると言われています。
- 椎間関節性腰痛・・・背骨の関節部分の炎症や摩擦で痛みが生じる
- 椎間板性腰痛・・・背骨の間でクッションの役割をする「椎間板」が痛みを発生する
- 筋筋膜性腰痛・・・筋肉や筋肉の膜、脂肪層で痛みが生じる
- 仙腸関節性腰痛・・・骨盤の関節部分である仙腸関節で痛みが生じる
どのタイプの腰痛か見極めるところから、腰痛治療が始まります。
腰痛診察の進め方
①レッドフラッグ確認
レッドフラッグ(赤旗)とは「重大な疾患を示す兆候」の事を言い、ただの腰痛ではなく背後に危険な病気が隠れていないかを示します。
例えば、腰痛の原因が癌の骨転移という事もあります。
この場合、いくら腰痛治療をしても症状は悪化し、なるべく早いうちに癌の専門医による治療が必要となります。
様々な情報から、このレッドフラッグに該当している可能性が無いのかを考え、少しでも怪しいと思う点があれば早期の専門医受診を促すことが、腰痛をみる初めの一歩となります。
②整形外科疾患鑑別
整形外科疾患とは、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、圧迫骨折など検査で特定できる疾患のことを言います。
先ほど紹介した通り、非特異的腰痛とも言われ、腰痛全体の約10%前後がここに該当すると言われます。
整形外科疾患の診断には画像診断が必要となりますが、我々は画像診断を行う事は出来ないので、症状やストレスをかけた際の痛みの出方から判断します。
整形外科疾患に該当する可能性がある場合は、整形外科で診断を行った後、当院の施術と並行した治療がおススメです。
③疼痛確認
疼痛(痛み)の確認では、痛む部位を丁寧に触診し、どの筋肉が、どの関節が痛みを出しているのかを想定します。
また、動きの中でどの動きでどの部位に痛みが出るか、どの組織にストレスをかけると痛みが強くなるのかなどを評価します。
④疼痛除去テスト
疼痛除去テストは、特定の部位のストレスを軽減する操作を行い、痛みの軽減が得られるのかを評価します。
疼痛除去テストで疼痛が軽減すれば、その組織が疼痛の発生原因であった可能性が高いと判断できます。
⑤機能評価
機能評価では、柔軟性や特定に筋肉が正しく使えているのかなどを評価します。
ここに問題があると、痛みの原因が改善していないことになるので痛みが戻ってしまいます。
腰痛治療の進め方
ここまでは、腰痛の見方を説明してきました。
上記のステップで腰痛がなぜ発生しているのかを把握したら、治療に移っていきます。
レッドフラッグの可能性がある場合
レッドフラッグに当てはまる可能性がある場合、当院での施術は行えません。
医療機関へ紹介状を書き受診をお願いしています。
整形外科疾患に該当する場合
整形外科での治療と並行した施術をお勧めさせて頂いています。
各疾患で行うべき施術方法、行わない方が良い施術方法がありますので、疾患の施術原則に従って治療を進めて参ります。
疼痛発生組織への介入
腰痛を発生させる組織は、「椎間関節」「椎間板」「筋・筋膜」「仙腸関節」となります。
疼痛誘発テストや疼痛除去テストで、おおよその痛みの原因組織が特定出来たら、その組織の炎症や痛みを取る電気治療、その組織が正しい動きを出来るように徒手介入を行います。
疼痛の発生原因への介入
痛みが発生する原因は、身体の何かしらの機能低下からと考えられます。
特定の部位に負担を生じ、痛みの原因となるような柔軟性低下や筋力低下を改善するための運動療法を行い、痛みの根本改善を図っていきます。
このように本沢整骨院では、腰痛の方の治療を適切なステップを踏みながら、根本改善へ導けるよう取り組んでおります。
「腰痛は、○○を矯正すれば治る」など分かりやすいキャッチコピーはありませんが、地道に着実に状態判断と介入を続けることで、多くの腰痛にお悩みの方の役に立てると思っております。