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肩こり

頸椎ヘルニア(腕のしびれ)

頸椎ヘルニアとは?

頸椎椎間板ヘルニアは首の骨の間に位置する椎間板に圧がかかることで、外部に盛り上がり神経を圧迫することで、腕にしびれや痛みを出す疾患です。

※画像は腰椎となりますが、構造はおおむね同一です。

どんな人がなりやすい

頸椎ヘルニアは以下のような人に発生しやすいと言われています。

  • コンタクトスポーツや格闘技を行っていた人
  • 上を向いて作業をする仕事をしている人
  • 40~60代の方

どんな症状が発生する

頸椎ヘルニアでは以下のような症状が発生します。
(全ての症状が全員い出現するわけではなく、個人差もあります。)

  • 首や肩、背中の痛み
  • 腕のしびれや痛み
  • 手に力がないりにくい
  • 上を向くとしびれる

頸椎ヘルニアの評価

頸椎ヘルニアは画像検査、自覚症状、徒手テストなどから判断されます。

画像検査

画像検査では、MRIが有効です。
MRIにて、椎間板が膨隆し神経を圧迫している様子が観察されると頸椎ヘルニアの可能性が高いと言えます。

症状からの判断

腕から手のしびれや痛みがあり、上を向くとその症状が悪化する場合
また、胸郭出口症候群や手根管症候群など似た症状を発生する他の疾患が否定できると、頸椎ヘルニアの可能性が高いと言えます。

徒手検査

徒手検査ではセラピストが神経に対してストレスを加えることでしびれなどが強くなるかをみます。
頸椎ヘルニアを抽出する徒手検査としては以下のようなものがあります。

a)ジャクソンテスト…頭を頭頂部から下に押す事で腕に痛みやしびれが走ると頸椎ヘルニアの可能性があります。

b)スパーリングテスト…頭を症状が出ている側に倒し、頭頂部から下に押すと腕に痛みやしびれが走ると頸椎ヘルニアの可能性があります。

その他、症状が出ている腕や肩を下方へ押し下げる事で症状が強くなる場合も頸椎ヘルニアの可能性を高める所見となります。(イートンテスト、肩押し下げテスト)

頸椎ヘルニアの治療

頸椎ヘルニアでは、投薬療法・リハビリ・手術療法などが選択されます。

本沢整骨院の対応

本沢整骨院では、以下のような対応で頸椎ヘルニアの方の施術を行っております。
※頸椎ヘルニアは整形外科での投薬療法などと併用した当院でのリハビリをおすすめしています。

マッサージ

首や背中の筋肉をほぐすと、緊張が和らぎ頸椎ヘルニアによる首や肩の痛みが緩和します。

神経を刺激しないように細心の注意を払いながら、優しいマッサージを行うことがポイントです。

リハビリ

姿勢が悪くなると神経の通り道が狭くなったり、椎間板の圧が高まる原因となります。

神経に負担をかけないように、そのような姿勢を改善するストレッチや体操を行う事で、根本改善を期待できます。
※写真はイメージで実際の頸椎ヘルニアに対してのリハビリではありません。

日常生活の注意点

まくらは高めにする

まくらを高くすることで神経が圧迫されにくい姿勢を取る事ができ症状が楽になります。

極力、上を向かないようにする

上を向くと神経が圧迫を受けやすくなり、症状が増悪する原因となります。
よくある事で、美容室での洗髪の際に症状を悪化させてしまう方がいます。
そのようなシチュエーションでは結果的に上を向く動きが強制されてしまう事がありますので注意しましょう。

患側で重い荷物を持つ

しびれや痛みが生じている手で、買い物袋など重い荷物を持つと神経が刺激され症状を悪化させてしまう原因となりますので注意しましょう。

まとめ

頸椎ヘルニアは、首のところで神経が圧迫され腕にしびれを生じる疾患です。
徒手的なテストや症状からおおよその検討は付きますが、確定にはMRI検査が有効です。
整形外科での治療を基本として、十分なリハビリを行ってもらっていない場合は、当院でも対応可能ですのでご相談ください。

本澤 博文

本澤 博文

株式会社本沢メディカル代表取締役 本沢整骨院院長 EBMに基づいた情報発信を心がけています。

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