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健康雑学

どの情報を信じれば良い?!

現在はインターネットで簡単に欲しい情報にアクセスすることが出来ます。
これは便利な一方、間違った情報や営利目的の情報をつかまされてしまう事もあります。
ここでは、情報の信ぴょう性を確認する方法をお伝えします。

情報の根拠・精度をエビデンスレベルという

情報の根拠がどの程度あるかを、専門的には「エビデンスレベル」と言います。
「エビデンス」とは、「証拠や根拠」と略され、そのレベルがどの程度かを意味する言葉として使われます。

エビデンスレベルは以下の通り

エビデンスレベルが高い順に


①メタ解析、システマティックレビュー、ガイドライン

複数の研究論文を専門家が統計学などを用いて結論を出したもの


②ランダム化比較試験

例えば、Aという成分を含む薬を投与したグループと、Aという成分を含まないにせものの薬(偽薬)を投与したグループを薬を飲む人がどちらを飲んでいるか分からなくして(ランダム化して)結果を研究した試験


③コホート研究

2つのグループを長期の未来に渡って追跡調査する研究
例えば、タバコを吸う1000人とタバコを吸わない1000人を10年追跡して、肺がんになる割合にどの程度の差が生まれるかなど


④症例対照研究

例えば、肩を壊した野球選手100人と壊さなかった100人を比べたところ、幼少期に毎日ストレッチを行っている割合が違ったなど


⑤記述研究

現在あるデータのみをもとに既述した論文などで追跡調査やデータを集めるための実験を行わないもの


⑥データに基づかない専門家の意見

例えば、整形外科の先生がデータに基づかず普段の経験の印象から「体が硬いから腰痛になるんだよ」と言っている場合

あなたが見ている情報はほとんどがエビデンスレベルのないもの

さて、あなたの見ている情報はエビデンスレベルの視点から、どの程度信用がおけるものでしょうか?
インターネットやテレビ、雑誌などに記載されている内容はほとんどエビデンスがない事が多いのが現状です。

もっと専門家を信じよう

お医者さんや我々セラピストは、日々の勉強の中でこのエビデンスを見ながら知識を更新しています。
一方、一般の方が目に触れる機会が多い情報は営利目的が背景にあることが多く、分かりやすくキャッチーで魅力的に感じる情報です。
真実は白黒はっきりしないことや歯切れの悪いことが多く面白味に欠けます。

もっと、「テレビで言っていた」「隣の○○さんが言っていた」など根拠が不明瞭な情報より、主治医や我々セラピストを信頼していただけると良いなと望んでいます。

エビデンスを見てみよう

情報の信ぴょう性に興味を持っていただいた方は、実際にエビデンスや論文を調べてみましょう。
例えば、職場で「私、なかなか腰痛が改善しない」と話したところ同僚のS子さんから「それ骨盤が歪んでるせいだって雑誌に書いてあったよ」と言われました。

これまでは、そっか骨盤が歪んでいるからなんだ。
じゃ、骨盤矯正を受けに行こう。

と考えたかもしれません。

しかし、これからは「そっか、根拠がある情報か調べてみよう」と考えてみましょう。

具体的には、インターネットで

「骨盤矯正 腰痛 エビデンス」や

「骨盤矯正 腰痛 論文」

などで検索すれば一般の方でも無料で目にする情報がでてきます。

我々も信用してもらえるように真摯に情報発信しています

さて、エビデンスを検索してみた方もそうでない方もきっとこう思ったのではないでしょうか?

「難しい・・・」

そうです、専門分野は難しいのです。

だからこそ、専門分野の信頼できる人の言うことを何より信じるようにしましょう。

また善悦ながら、本沢メディカルグループの本沢整骨院、おおた中央接骨院ではこのようなエビデンスに基づいた情報を患者様にお伝えできるように心がけています。

本澤 博文

本澤 博文

株式会社本沢メディカル代表取締役 本沢整骨院院長 EBMに基づいた情報発信を心がけています。

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