交通事故
来院まで
およそ2か月前から右顎が痛む。
痛みが発生してしまった明確な原因はわからないとのこと
歯医者を受診して「顎関節症」かもしれないと言われたが、これといった治療はなかった。
初見時の症状・見立て
口を完全に開口すると顎関節(耳の下あたり)に痛みがあった。
同部位を押すと痛みの再現があった。
あくびや硬いものを嚙むなどで日常的に痛みを感じるとのことだった。
口の開け閉めに際して、クリック音などは認められなかった。
参考となる知識
顎関節症は以下の4タイプが存在するといわれています。
タイプ | 状態 |
---|---|
①そしゃく筋障害 | あごや口を動かす筋肉が原因となり痛みを生じたもの |
②顎関節障害 | 顎の関節部分で炎症などが生じたもの |
③関節円盤障害 | 顎の関節部分にある軟骨のような関節円盤に障害が生じたもの |
④変形性顎関節症 | 関節に変形が生じたタイプ |
この分類を頭に入れ、今回の症例を見ていくと痛みが出ている右の胸鎖乳突筋※下図が有意に右の方が緊張していた。
また、年齢的に変形性関節症のタイプは考えにくく、クリックや開口時の引っかかりがみられない為関節円盤のタイプも可能性が低い。
以上から①のそしゃく筋障害のタイプである可能性が高いと判断した。
対応
緊張がみられた胸鎖乳突筋を中心に顎周囲に関わる筋のマッサージを行った。
また、除痛効果の強いハイボルトという電気をピンポイントで顎関節付近に当てた。(イメージ下図)
同じように顎の痛みを抱えた方へ
顎の痛みや開口障害を主体とした顎関節症は大変多く発生しており、メジャーな疾患の一つとなっています。
上記のように30代以下の女性に多いという特徴もあります。
先に紹介した、タイプ分類のなかで接骨院で対応可能なものは①そしゃく筋タイプとなりますが、このタイプの顎関節症も大変多く、またこのタイプの痛みの場合は比較的早期に痛みが引く傾向にあります。
顎の痛みを我慢している人は、館林市の本沢整骨院にご相談ください。