湿布には白く厚いタイプのパップ剤、茶色く薄いタイプのプラスター剤などがあり、その中にも温湿布と冷湿布があります。
様々な種類があり、どの湿布を貼ればいいか迷ったことはありませんか?
今回は湿布の種類と違い、効果について説明していきます。
”パップ剤とプラスター剤(テープ剤)”の違い
・パップ剤は水分を多く含み、肌に優しいのでかぶれにくいが、剝がれやすいのが特徴です。
肩、背中、腰など動きの少ない部位に適しています。
・プラスター剤(テープ剤)は粘着力が強く肌に刺激が強いのでかぶれやすいが、剥がれにくいのが特徴です。
肘や膝など動きの多い部位に適しています。
”温湿布と冷湿布”の違い
まず2種類の湿布では成分が違います。
・温湿布はカプサイシンという唐辛子などに含まれる成分で、ポカポカするような感じがします。温湿布はカプサイシンの作用でヒリヒリすることがあるので、入浴の前後30分~1時間は貼らないように注意しましょう。
・冷湿布はメントールなどミントなどに含まれる成分で、スース―するような感じがします。
湿布の効果
基本的に湿布には消炎鎮痛剤が含まれており、痛みを感じる物質が出るのを事前にブロックする効果があります。種類によって多少異なりますが、主に肩こり、腰痛、関節痛、筋肉痛、捻挫、打撲等に効果があります。
※温湿布、冷湿布は温かく感じる、冷たく感じるというだけで、実際に温めたり冷やしたりする効果はありません。
結論
①パップ剤とプラスター剤は肌質や貼る部位によって使い分けることをお勧めします。
②温湿布と冷湿布は基本的に同じ効果があるので貼った時の心地よさや身体に合った方を貼っていただいて問題ないです。
ただ、妊婦の方や喘息のある方は発作を起こす場合があるので、使用する場合は、かかりつけの院に確認してからにしましょう。また、急性期で炎症が強く出ている場合、カプサイシンによって炎症を悪化させる場合があるので、シップは貼らずアイシングを優先しましょう。
湿布の種類によって、それぞれ注意事項があるため利用方法を確認の上ご利用ください。
何かご不明な点がありましたら当院にご相談ください。
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