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外傷

筋力低下を表す言葉

広い意味で肥満や筋力低下を表す言葉として、「メタボリックシンドローム」「ロコモティブシンドローム」「サルコペニア」「フレイル」という言葉が使われます。
横文字が多く一見違いが分かりにくいと思いますので、ここではそれぞれの言葉の意味を解説します。

メタボリックシンドローム(メタボ)とは!?

生活習慣病が発生する、前段階であることを判定するために定められた基準で次を満たすときに「メタボ」と判定されます。

「メタボ」の人の場合は、糖尿病のリスクが3倍、脳梗塞や心筋梗塞などの心血管疾患のリスクが3倍高くなると言われ、そのような重大な病気を未然に防げるようにと定められた評価法になります。

ロコモティブシンドロームとは?

運動器機能(筋力・骨関節)の機能低下のために移動能力が低下した状態を指す言葉です。
筋力低下による移動能力の低下は、寝たきりや介護を必要とする状態に発展し個人の生活の質の低下や周囲への介護負担、国にとっては医療介護費の負担が増える状態を招き、そこに至らないように普段の運動習慣が大切となります。

「ロコモ」の検査は椅子からの立上りや、大股での歩幅など簡単な評価で判定が可能です。
館林市の本沢整骨院でも判定可能です。

サルコペニアとは?

加齢や生活習慣などの影響で、筋力が急激に低下した状態を指し、「ロコモ」と同じく寝たきりや介護が必要となるリスクが高い状態をさします。

「サルコペニア」と「ロコモ」の違いは?

「サルコペニア」は原因が筋力低下のみを指すのに対して、「ロコモ」は筋力以外の運動器「関節機能」や「骨の状態」も含む点で違いがあります。

また、評価方法にも違いがありますが、一般の方にとっては「同じような状態を指す言葉」という認識でも構わないと思います。

フレイルとは!?

高齢化によって身体機能や精神機能の低下、社会との繋がりの低下によって心身が弱った状態になることを指します。
日本語で表すと「虚弱」という状態といえます。

「ロコモ」や「サルコペニア」が主に身体機能の状態を指す言葉だったのに対して、「フレイル」は精神機能の低下や社会性の低下を含みます

全ては健康寿命を延ばすために

ここでは、似た言葉の持つ意味の違いを説明してきましたが、すべての言葉は「大きな病気を未然に防ぐ」
「健康寿命を延ばすために」
というテーマを持った言葉になります。

あなた自身が健康で長く人生を楽しむために、
そして、医療費削減を通して子供たちの未来を明るくするためにもここで挙げたような状態にならないための習慣が望まれますね。

本澤 博文

本澤 博文

株式会社本沢メディカル代表取締役 本沢整骨院院長 EBMに基づいた情報発信を心がけています。

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